2012年12月5日水曜日

ニコン・トリンブル ユーザーカンファレンスのご報告

2012年11月27日(火)、28日(水)に株式会社ニコン・トリンブル主催の ユーザーカンファレンスがTKP ガーデンシティ品川で開催されました。
弊社もシルバースポンサーとして出展し、たくさんのお客様とお話をすることができました。
また、セミナーではたくさんの方にご清聴をいただきまして感謝を申し上げます。

土木の世界に於いてはSketchUpはもちろん弊社もまだまだ若輩者という印象でしたが、
今後はお役にたてるようなツールの開発なども含めてまい進して行こうと考えております。

ブースにお越しいただいた方々から最もご要望が多かったのは点群データとの連携です。
この連携に関しては長きに渡り課題になっており、Trimble社の仲間入りを果たした
SketchUpにとって、最初に与えられた課題と考えております。

またSketchUpをご存じなかったお客様もたくさんいらっしゃいまして、その安価な価格帯と
直感的な使用感に驚かれておりました。
完成のイメージだけでなく、工事の行程など管理する上でも3次元のツールは大いに
活躍するという確信を得た2日間でもありました。

 関連アプリの開発なども手掛ける弊社にとりましても、このようなツールの開発も視野に いれて
今後は活動をして参ります。

2012年9月27日木曜日

【お知らせ】3D-VegaがiTunesより公開されました

SketchUpで作成したモデルをiPad、iPhone、iPod touchで3D表示が出来る無料アプリ
「3D-Vega」が、iTunes App storeより公開されました。 

 軽快なビューイングをご覧いただくことができる評価用データをご用意いたしました。
iTunes App storeより3D-Vegaを無料でインストールして、評価用データをダウンロードのうえご確認ください。

ご自身で作成したskpデータをご覧になるには、有料のプラグインソフト「3D-Vega exporter」が 必要になります。


評価用データをご覧になり、 ぜひ、ご検討ください。

2012年9月19日水曜日

【翻訳】SketchUpでエッジから屋根を生成する

SketchUpの操作指導をする際に、恐らくは簡単な家をSketchUpで作成して屋根まではスイスイと作成することができると思います。
しかしながら実際に屋根をデザインする段階になると上級者であっても常に一筋縄でいく作業ではありません。
これらの屋根形状のデザインやモデリングの生産性を上げるために、プラグインアプリケーションをこのブログでいくつか紹介しました。

本日は「BuildEdge PLAN」という新しいプラグインを紹介します。
このプラグインでは迅速にまた機能的な屋根を形成するために、少しですがBIMを使 います。
これらのプラグインがどのように動作するのかは以下の動画をご覧ください。



もしこの動画を落ち着いて見ていられないほどだった場合にはまずは試してみてはいかがでしょうか?

壁を描く:2次元のビューで壁のアウトラインを描くというよりは、むしろPush/Pull ツールを使って希望の高さまで壁を展開していく方法をとります。この場合には即座に3次元の壁を作成できるようになります。それぞれの壁は簡単な線を引くようなイメージで簡単に入力が可能になります。

壁の編集:グループ化やコンポーネント化をしてからそれらを編集する過程は少々面倒かもしれません。BuildEdge PLANを使って作成された壁は簡単に動かくことができ、また動かした壁に接している壁(屋根は除く)は先に移動した壁に追随して動き ます。

屋根の作成:勾配をもった屋根を3次元で作成する場合、簡単ではありません。適切な屋根形状を作成するためには互いに交差でいるように計算をしなくてはなりません。また軒先の位置を突き出したり、複雑な形状の屋根の作成を構想した場合には、そのモデル作成や計算などに結構な時間が必要となります。

 BuildEdge PLANは屋根のアウトラインからシンブルな形状を作成していきます。屋根傾斜や軒先を指定すれば、指定したように屋根モデルを作成します。 またこの製品を使うと各屋根が個々に属性を持ち、ちょっとしたカスタマイズも可能になります。



屋根の編集:BuildEdge PLANは壁と屋根に相関性があるので、作成した家のモデルを修正や編集、移動などを行った場合にはそれに伴い、壁や屋根を変更することが可能です。このことでモデリングをかなり迅速に行うことができます。
使い方も簡単でほ とんどが1クリックで可能になっています。

現在、BuildEdge PLANのMac版を準備中です。Win版はすでに利用可能です。
開発者たちはこの製品の為に操作マニュアルを作成しているところです。
このプラグインはSketchUpでモデリングを行う方々にとっては非常に役立つと同時に、今後誰かにSketchUpを教える際には屋根部分のモデリングを端折らないでこのプラグインを使って教えてください。

投稿:Mark Harrison、 SketchUp マーケティング部門
原文はこちら

2012年9月6日木曜日

【掲載企業・パーツ追加しました】3D建材素材集「BuildMate」

3D建材素材集「BuildMate」の掲載企業に、新たに山田照明株式会社様が加わりました。
ライト64点を掲載しています。
また、株式会社ライオン事務器様のオフィス家具60点を追加しました。

 「BuildMate」をダウンロードしますと、掲載パーツを実際にご覧いただくことが出来ます。
 無料で使用できるパーツもご用意しておりますので、是非、ダウンロードしてみてください。


宜しくお願いいたします。

Google Earth Pro お買い得キャンペーン

「Google Earth Pro お買い得キャンペーン」を開始いたしました。
 Google Earth Proを、キャンペーン期間中15%OFFでご提供いたします。
SketchUp Pro8J コマーシャルライセンスとのお得なセットもございます。


ぜひご検討ください!

2012年8月29日水曜日

【翻訳】SketchUpの新しいブランド

SketchUp 8 M4がリリースされました。大きな変更はSketchUpのロゴマークの変更です。
(ブログもロゴを変更しました。)
Trimbleに移管したことでロゴマークを変更することになりました。ロゴマーク変更は買収のメリットの一つです。
描くことを得意とするSketchUpのロゴが、文字のみで構成されていることにずっと不満を感じていました。


最も代表的なオリジナルロゴはUが大きく赤いです。

この種類のロゴはロゴタイプまたはワードマークとして知られているもので、シンボルマークが無く、文字自体がロゴになっているものです。ソフトウェア1本にロゴタイプを使用すると、ほとんどの場合デスクトップや下のバーに表示されるアプリケーションアイコンで問題が起きます。
SketchUpのアイコンは、ここ何年もこのようになっています。

SketchUpのアプリケーションアイコンはどんどん悪くなっていたように私は思います。
右にあるGoogle時代の最後のアイコンは、GoogleのMore > Even moreページに表示されていました。どのアイコンも実際のプロダクトロゴとしては使われていません。

Google時代には上からの命令でロゴが何種類も用意されましたが、これらのロゴにはワクワクするようなものも、アイコンの問題が解決するものもありませんでした。

(左から)SketchUpメインのロゴ、Googleメインのロゴ、2つの言葉が同じように並んでいるロゴ

6月に新しいロゴについて取り組み始め、プロダクトアイコンとしての役割も果たすシンボル(マーク)のデザインをすることにしました。
マーク(アイコン)の形は多くのことが伝えられると考えています。
格式やシンプルさにとらわれず、退屈だったり頭を抱えるような複雑なデザインにしないように、 私たちは三次元性とダイナミズム、奥行きを感じられるものに焦点を当てることにしました。
アイコンの最終スケッチを見て、私たちの方針は間違っていないと感じました。
立方体からデザインされたもので、SketchUpのようなアプリケーションにふさわしい3Dのシンボルです。
しかも全くの立方体というわけではありません。階段のようにも見えるデザインは、建築や他の建造分野にルーツがあるこのソフトにふさわしい表現だと思います。


近くで見ると、逆V字型がSketch「Up」の特徴を表しています。

一方でアプリケーションアイコンはとてもカラフルで、影やグラデーションがあるものなど手が込んだものが多いです。
またコーポレートマークとして柔軟性も必要です。
縮小拡大しても画像がぼやけないように、また単色印刷でも使えるようにする必要があります。
背景がどんな色でもロゴマークとしてわかるように、そして白く反転しても使えなければなりません。 ベストなロゴはどこで使ってもハッキリ見えるものです。

そこでマークは単色にすることに決まりました。
色は、SketchUpの色味が数年の間に変化した中でも常に使われていた赤色にすることにし、様々な赤色を検討した結果、Pantone 1795に決定しました。
この色は一般的によく知られている色で、離れたところからでも見える一時停止の標識の色でもあり、私はこの色を見ると楽しくなります。


SketchUpの赤色はPantone 1795です。 (a.k.a #372b2d)

「SketchUp」の書体はフレンドリーでプロフェッショナル、クリーンなイメージのWhitneyにしました。 私たちにぴったりだと思っています。
アセンダー(k、t、h)とディセンダー(p)はマークに合わせて角度を入れています。アイコンと文字を並べると、自分たちには世界一かっこいいTシャツを作れる素質があるんじゃないかと思います。


新しい書体はWhitneyです。


SketchUp Proファミリーの他のアプリケーションは、SketchUpのアイコンから作りました。
LayOutは階段を上から正投影法で表現したものです。
Style Builderはマークの輪郭をとって、端を交差したものです。この3つのアイコンは一緒にも別々にも使える、SketchUpと同じ赤を使用しています。


LayOutのアイコンが「L」になっているのがわかりますか?


デザインの変更をなぜSketchUp 9まで待たなかったのか不思議に思う人もいるでしょう。答えは簡単です。
Google SketchUpのロゴの使用期限が迫り、その後の対応を3つの選択肢の中から決めなければなりませんでした。
1.Googleの文字を取ってそのまま使うこと
2.暫定措置を考えること
3.大変でも全ての問題を解決する新しいロゴを考えること

1は不満があり、2は解決することよりも問題が多く生じるので、3で新しいスタートを切ることになりました。

そんなわけでメンテナンスリリースとなりました。

これからもバグを修正してSketchUpが快適に使えるようにしていきます。

SketchUp 8 M4ダウンロードはこちらから
※英語版のみです

SketchUp 8 M4 Release Notes

SketchUp

以下の問題が解決しています。
  • SketchUpはTrimbleの製品としてブランドをリニューアルしました。Googleの文字が除かれ新しいアイコンが使われています。インストールパスなどまだGoogleに関連づいているものもあります。
  • Mac版:Retinaディスプレイのサポートが向上しました。
    • テキストが選択しやすくなりました。M4以前は編集するときに左上部をクリックしないと文字が選択できず、テキストの大きさも変わってしまうので編集が大変でした。
    • テキストと寸法が正しく表示されるようになりました。
    • SketchUpはRetinaディスプレイで最大解像度の利点を生かせるようになりました
  • Mac版:Webダイアログのテキストボックスの背景が黒で表示されなくなりました。AppleがSafari 5.16をリリースした後でWebダイアログのテキストボックス(位置情報や写真テクスチャ、新しい建物、ダイナミックコンポーネントや3Dギャラリーのダイアログなど)が黒い背景で表示されてしまい、入力文字が見えませんでした。
  • Mac版:Mountain LionのGatekeeperに適合し、インストーラーの開発元が認識されるようになりました。
  • Windows版:administrator権限で一度もLayOutを立ち上げていないマシンでSketchUpからLayOutに送信するとエラーが起きていましたが、この問題が解決しました。

LayOut

以下の問題が解決しています。
  • SketchUp同様にブランドをリニューアルしました。
  • Mac版:Retinaディスプレイのサポートが向上しました。
    • マウスが正しく認識されるようになりました。
    • 縮小拡大されたサブビューのSketchUpモデルが正しくレンダリングされるようになりました。
    • SketchUpモデルのテキストが正しい大きさで表示されるようになりました。(M4以前はとても小さく表示されていました。)
投稿:Aidan Chopra、SketchUpエバンジェリスト
原文はこちら

2012年8月28日火曜日

【翻訳】3D Basecamp 2012が開催されます


3D BasecampはSketchUPユーザーが集まるワールドプレミアです。

ユーザーカンファレンスや激励会、今年のエディションについてのイベントが、SketchUp本拠地のコロラド州ボールダーで10月15-17日に行われます。

参加人数に限りがありますので、申し込みはお早めに。

ベースキャンプ参加申込みとベースキャンプ詳細についてはこちらをご覧ください。

ボールダーでお待ちしています!

2010年の3D Basecampの様子はこちらをご覧ください。


投稿:Aidan Chopra、SketchUpエバンジェリスト
原文はこちら

【翻訳】SketchUp Pro ケーススタディ: 10K Design

10K DesignはJames Horner氏を中心にイギリスを基盤として活動するデザイン会社です。
業務内容は多岐に渡り、サイトデザイン、サイトのバックエンド開発も行いますが、一番得意とする分野は建築設計と3Dモデリングです。
James氏に会社とSketchUp Proを使った作品について話を聞きました。

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10K Designでは、一般の人にも専門家にも同じように質の高いデザインを提供しています。
特別な仕様の建物のデザイン、建築基準に準拠する図面の作成など、建築プロジェクトの全ての段階で何らかのお手伝いができる建築家がスタッフにおります。 私たちのポートフォリオには、イギリスのテレビ局チャンネル4の番組、Grand Designsで紹介された家もあります。


Sugar Cube Houseの設計モデル

私たちは建築プロジェクトの一部として、または個別にレンダリングやアニメーション用のモデルを提供しています。
SketchUp Proはデザインの主要ツールとなっており、クライアントにもモデルをダウンロードして見てもらい、レイアウトを試したり家具を配置してもらったりすることもあります。


イベント会場One Mayfairの詳細


温室風住宅モデルの透視図

10K DesignではSketchUp Proをほとんどのプロジェクトで使用しており、特に初期段階でよく使っています。 デザインツールとしてまたコミュニケーションツールとして、施工段階で詳細を詰めるのにも使用しています。
測量図をDWGまたはDXFフォーマットで入手することも通常私たちのワークフローに組込まれており、まずDWGまたはDXFファイルをCADソフトで開いてある程度のアイデアを反映させます。
その時にSketchUpにインポートすることを考慮して多角形を使用し、エッジの数を最小限にします。
SketchUpにインポート後はオブジェクトをプッシュ/プルし、必要なコンポーネントを作成またはダウンロードして空間にモデルを作成していきます。


エコハウスの1階レイアウト


エコハウスを様々な角度から見た透視図

この段階でクライアントにモデルをダウンロードしてもらい、SketchUpで見てもらいます。
プロジェクトのオーナーであるクライアントには積極的に参加してもらいたいと考えています。
クライアントとの共同作業の後はモデルを立面図や断面図にして使用したり、他のCADやBIMソフトで施工計画書を作成するのに使用します。


Ecohouseの断面図



レンダリングされたEcohouseの立面図



Ecohouseアニメーションのビューポート静止画


製品メーカーや土地開発業者など、プロジェクトの資金調達用のプレゼンテーションに使えるモデルを希望しているクライアントもいらっしゃいます。その場合は視覚的に訴えて印象に残るプレゼンテーションの作成が最優先となり、専用のモデルを作成できることも私たちの重要な仕事になります。
このような課題に対応できる費用効果が高いソフトは、シーンやレイヤー、コンポーネントを駆使してインタラクティブな3Dモデルを簡単に作成できるSketchUp Pro以外にありませんでした。
アニメーションやレンダリング画像、立面図や断面図などの正投影図と多方面に使用できます。


Sesame Accessの収納階段のレンダリング画像

繰返しになりますが、私たちのクライアントはSketchUpのモデリングサービスを、費用効果が高くて要望を叶えてくれると絶賛してくれています。
今製造会社では、自分でデザインして家を作る人たちに自社の製品を売りたいと考えています。SketchUp Proを使えばこのサービスを実現できるのではないかと思っています。

投稿:James Horner、10K Design
原文はこちら

【翻訳】SketchUp Pro と LayOutについて話を聞きました

SketchUpはデザインとコミュニケーションツールの両方の役割を果たすことを、今までもお伝えしてきました。

コミュニケーションの要素は使わないという方もいらっしゃいますが、クライアントやパートナーと情報を共有したり共同作業をする方には、SketchUp ProとLayOutの機能が必要になってきます。

個人で建築設計事務所を主宰するNick Sonder氏に、一連のデザインを行う上でSketchUpがどのように使われているかお話を伺いました。
一つのモデルからインテリアとエクステリアの詳細を作成、そして業者に使用してもらう図面も正確に作成できます。
※インタビューは英語です。



投稿:Mark Harrison、SketchUpマーケティング
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2012年8月27日月曜日

【翻訳】SketchUp化されたオフィス

私たちは現在SketchUpの次のバージョンに向けて動いています。
間もなく新しいオフィスに移転しますが、残念ながら仮オフィスの壁に以前ブログで募集した皆さんの作品を貼る時間がなくなってしまいました。
まだ半分も貼れていないのではないかと思いますが、先日写真を撮りました。 (写真を撮ったのは人が少ない土曜日でした。)





投稿いただいた作品はギャラリーにもアップし皆さんに見られるようにしています。
送っていただいた100名近くのユーザーに感謝します。皆さんの写真(または文章)を見ていると、SketchUpの課題は何かということを考えさせられます。


ブログでの公開を許可いただいた方々の作品をギャラリーに掲載しています。

作品を展示している写真の仮オフィスは、ボールダーの東側にできる新オフィスの3つ先のビルにあります。新しいビルでは2階全てが私たちのオフィスになります。
1階にはGarmin-Sharpプロサイクリングチームのオフィスがあります。


現在の仮オフィスと数ヵ月後に移る新しいオフィスはすぐ近くにあります。


勾配フィルタの影響でオフィスパークの上空が実際よりも不気味に見えます。


新しいオフィスの窓からボルダーで最も有名な自然ランドマークのフラットアイアン山が見えます。

前の記事で新しいエスプレッソマシンを自慢していたのを覚えていますか?
AndrewとJohnが使おうとしたのですが操作が難しく、何かが原因で故障してしまいました。

エスプレッソマシンの操作ができそうでまだできません

投稿:Aidan Chopra、SketchUpエバンジェリスト
原文はこちら

2012年8月24日金曜日

【翻訳】SketchUp Proストーリー: 建具師Bob Lang氏のケース

Robert W. Lang氏は、「Popular Woodworking Magazine」の編集長で「Woodworker’s Guide to SketchUp」など数々の本の著者でもあります。
 また彼のサイトReadWatchDo.comで木工とSketchUpに関するブログを描いています。
彼にSketchUp Proを使うようになったいきさつを聞きました。

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家具を作るのはやりがいのある作業です。家具製作は問題解決が大きな課題となります。
店で選ぶ時間はいつも足りないし、材料は決して安いものではありません。
初めに問題を解決しておけば効果的に作業ができ、間違いをして大きな犠牲を払うこともなくなります。

SketchUpで効率化を上げるとデザインや計画に費やす時間が減り、その分店にいる時間を増やせます。
店には信頼できる参考資料があるので、家具製作時に生じる様々な問題を解決できるのです。
デザインや技術的な問題を解決するのに頭を掻きながら何時間も脱線することなく、実作業に集中できます。

私が働き始めたばかりの頃はデザイナーになることを夢見て、自分はオリジナルデザインだけを作ると宣言していました。
そんなある日のこと、私は「新しい作品を作りたければ過去に作られた物を全て徹底的に理解することが必要だ」と書かれたグスタフ・スティックレイ氏の本を読んだのです。

それから25年経ちますが、私の作品のほとんどはARTS&CRAFTS「アーツアンドクラフツ」の20世紀初頭の作品を再生するものでした。
下の椅子はスティックレイ様式のものです。シンプルな外見にもかかわらず端から端まで巧妙にデザインされています。近くで見れば見るほど新しい発見があります。


私が家具の複製をする時は写真を見て作業をします。
作業工程は、かつて鉛筆と紙しかなかった頃とほとんど同じです。

写真をインポートし実際の大きさに修正して、スクリーンで写真を測ります。
虫眼鏡で凝視して比例ルールを使っていた頃よりもずっと簡単に、そしてより正確に計測できます。

可能であれば、自分で撮った写真を使って作品を作ります。
自分で撮る写真は出版物の写真とは全然違います。 真っ直ぐに取れた写真がベストです。Photoshopで手を加え、レンズのゆがみを修正することもありますが、ほとんどは細部が見えやすいように調整します。

 SketchUpに写真をインポートした後は、メジャーツールで測れるように縮小または拡大します。
画像をレイヤーに分けて置き、モデルを作成したときに簡単に画像をオンオフできるようにします。
たいていは写真の近くでモデルを作成しますが、部品によっては写真の上で作成することもあります。
アームの下のコーベルのアウトラインを取るのに画像の上で形をトレースし、それからPush/Pullツールで適当な厚みに押し出します。

写真をSketchUpにインポートして、実寸法に縮小拡大します。写真の隣でモデリングすることもありますし、写真の上で直接トレースしてモデリングすることもあります。

写真を見ると今までわからなかったことに気づくことがあります。

次の画像は作業の最初の段階で、前と後ろの足の間にある低い横棒が床と並行ではないことに気がつく前に作成したモデルです。

このほんのわずかな角度で椅子の外見が変わります。この角度がついていると、座ってみようという気持ちになるのです。
 しかしこの角度のために側面の組立が非常に困難になっています。
5つの同じ形の垂直の板ではなく、それぞれの板は隣のものよりも少し長くなっています。
しかもほぞの肩は長方形よりも角度をつけてカットされなければなりません。

写真があると、作業をしながらモデルと本物の比較ができます。今回のケースでは、ほんの些細な違いですが重要な部分を最初の段階で見落としていました。

最終的には満足できるモデルが完成します。私はここまでの作業で全工程の半分の過程まで来たと考えています。
後半の工程はモデルから情報を抽出することです。 必要な情報はスクリーンに表示されています。
この情報を抽出してフォームに入れ使いやすくします。 店では作品の全てのパーツを水平面ができるまで広げてしまいがちです。
同じ過程をSketchUpで行うことができます。今までとは違う使い方をするので、私はモデル全体(または一部)を空いたスペースにコピーします。
コピーしたモデルにそれぞれ寸法用のレイヤーをつけたシーンを作成すると、モデルの一部分をエクスポート、または印刷できるようになります。全てを見る場合、またバックアップをとりたい場合は、ごちゃごちゃして見辛くなります。

ごちゃごちゃして見えますが、私は短時間にシーンを複数作成し、モデルのパーツを各シーンの空いているスペースにコピーして、重要な詳細情報をを表示しています。

シーンを活用する方法がたくさんあるので、各シーンにはいろいろな価値があります。
私が書いた実測図の本と、Popular Woodworking Magazineの私の作品では、2次元図(平面図と断面図、立面図)または3次元の分解図に使えるように、シーンをAdobe Illustratorにエクスポートしています。

複雑な家具の各パートの参考資料として、店に持っていく時に印刷する典型的なシーンです。 
このモデルには全てのパーツの正確な情報が載っているので、もし私が寸法を印刷し忘れてもノートパソコンでモデルを開いて確認することができます。

ビデオを作るプロジェクトでは、様々なシーンのアニメーションをエクスポートして、組立過程を説明するビデオとして使用します。
店では、私はパーツのグループと工程の段階を参考資料として、3Dビューで印刷します。
椅子の側面は、椅子の足の建具のような詳細図と同じように分解図を印刷します。
SketchUpでは追加のシーンをすぐに作成できます。

 「このモデルでこんなことができるだろうか?」と思うことが今までに何度かありましたが、今のところ上手く行っていますし、時間もそれほどかかりませんでした。

標準的なカットリストの代わりに、パーツを正確に配置するのにこのようなシーンを作成します。 
それぞれの足をコンポーネントウィンドウからドラッグして寸法を追加するのにかかる時間はたったの5分程度です。
これで店で費やす時間を何時間も節約できます。いかに本物に近いかということに驚きます。

SketchUpを使ってみると、このソフトは木工を教える時にも使える素晴らしいツールであることがわかりました
高価なアンティークと違い、3Dモデルは組み立て方を研究するために分解することができます。

本物を使っての授業で、ずっと作業し続けるレッスンがあります。
どの部品を最初に切って配置するか、最初のパーツは次のパーツにどのように影響してくるのか、そして組立部品のパーツのグループがどのように一緒になり、最終組立がいかにシンプルな仕上がりになっているかを理解するのは、木工では極めて重要なスキルになります。

よいモデルを教材に使えば、経験の浅い製作者でも店に行く前に全てのことが上手くできるようになりますし、レッスンで効果的に学習でき、貴重な材料や店での時間を無駄にすることもありません。

この経験で自信がつくと、製作に費やす時間と作品の出来上がりに格段の差が出ます。

 
Stickley Morris chairの再生は大変でしたが、
作業後にはStickley Morris chairに座れるというご褒美もありました。

この30年、私は仕事道具にかなりの金額を費やしてきました。
その大部分はコンピュータのハードウェアとソフトウェアです。今までで一番よい投資はSketchUp Proでした。
使い始めた頃は下書きするのにいいツールくらいかと思っていましたが、それ以上に使えるツールでした。
この使いやすいソフトを使うとデザイン、設計、プランニング、コミュニケーションと全ての局面においてベストな判断ができます。

投稿:Steve Dapkus、SketchUp BizDevチーム
原文はこちら

2012年8月17日金曜日

【リリース情報】3D建材素材集「BuildMate」リリースのお知らせ

SketchUpでモデリングをする際に、配置するパーツの作成に苦労した経験はありませんか?

株式会社アルファコックスは、そんなSketchUpユーザーの方の悩みを解決する 3D建材素材集「BuildMate」をリリースいたしました。
「BuildMate」は、住宅用建材、照明器具、業務用建材、インテリア商品など、各メーカーの商品に対応しており、ダウンロードして配置するだけで、簡単にモデル作成が出来ます。
また、可能な限り容量を軽くしているので、モデルに負荷をかけません。




 無料で使用できるパーツもご用意しておりますので、是非ご検討ください。

              
詳しくはこちらから 

2012年7月6日金曜日

【セミナー情報】スケッチアップの新たなる出発~
Trimble SketchUp 3Dスタートアップ 全国セミナー開催

この夏、SketchUpの全国セミナーを開催いたします。
今回のセミナーでは、新たなるプラットホーム(Trimble)での新生SketchUpと最新活用事例の紹介、そして株式会社アルファコックスから発売する新製品をご紹介いたします。
新製品
【3D素材ライブラリー 「BuildMate」】
【iPadビューワー 「3D-Vega」】
SketchUp Proユーザーの方をはじめ、これからSketchUpをご検討いただける方も、是非、足をお運びください。

全国セミナーの日程は以下になります。
現在東京(7月25日)、大阪、名古屋のお申込みを受付けしています。
東京 7月25日(水)
大阪 8月2日(木)
名古屋 8月3日(金)
仙台 8月22日(水)
札幌 8月24日(金)
広島 9月4日(火)
福岡 9月6日(木)
沖縄 9月7日(金)
東京 9月13日(木)
詳細・お申込みはこちらから

2012年6月25日月曜日

SketchUp 8公式ハンドブックプレゼントキャンペーン

発売開始よりご好評いただいているSketchUp8 公式ハンドブックを、SketchUp Proをご購入された方にもれなくプレゼントいたします!
公式ハンドブック単品もお安くなっております。

※直販の方のみ対象となります。
数量限定のため無くなり次第終了いたします。 ぜひご検討ください!

2012年6月18日月曜日

【翻訳】オフィスの壁のイメージを募集します

新しいオフィスに引越してしばらく経ちますが、オフィスには壁紙が貼られていないのです。


入口が寂しいです。


ナンシーがボーリングのトロフィーを持っています。後ろのむき出しの壁にご注目。


この壁はマーク・ロスコの描きかけの絵のようにも見えます。


残念な感じのミニマリズム。装飾万歳!

皆さんにお願いです。SketchUpの一番いいと思うイメージを送ってください。スタッフがプリントアウトして壁に飾ります。未来へ羽ばたくこの愛すべきSketchUpの素晴らしいイメージを見ながら仕事をするのは、よい刺激になると思います。
SketchUpで描いてください。このオフィスを訪れた人が、SketchUpって素晴らしい!と感動するようなものをお願いします。このオフィスをあなたのイメージでいっぱいにしてください。
SketchUpの素のデータ、レンダリング、LayOutファイル、3Dプリントした作品の写真でもOKです。特にスタイルは問いません。大きなプリンターで印刷する予定です。引越しで運ぶのが大変だったHPのプロッターで、36インチ(約1メートル)の幅で印刷できます。


あなたの素晴らしいSketchUp作品を印刷できるのを待っています。

作品をsketchupblog@gmail.comまで送ってください。印刷するのに十分なサイズでお願いします。3000pxのJPEGであれば大丈夫です。メールのタイトルは「SketchUp Wall Candy」で送ってください。
壁に飾った後で作品の写真をブログで紹介したいと思います。仮オフィスを素晴らしい空間にしてください。

話は変わりますが、素晴らしいことがありました。私たちの以前のボスで、現在Googleのボールダー支社のディレクターであるScottが引越祝いを持ってきてくれました。 新しいエスプレッソマシンです。仕事がはかどること間違いなしです。


John(左)は新品のエスプレッソマシンに発狂してます。
Tom(右)は、今まで使っていたカフェ用のポットを早速ゴミ箱に捨てています。
仕事のモチベーションを上げてくれたGoogleの友人であるScottに感謝します。

投稿:Aidan Chopra、SketchUpエバンジェリスト
原文はこちら

【翻訳】オフィスの引越

6月4日にGoogleのオフィスから30名ほどのスタッフが引越をしました。
このコロラド州のボールダーで新しいオフィスがまだ建設中のため、今の仮のオフィスには3ヶ月程度滞在予定です。


John(プロダクトマネージャー)とSusan(SketchUpを開くと登場する人物のモデル)は
仮オフィスでは隣同士です。
【訳者注:JohnがPushちゃんPullくんTシャツを着ています!】



カスタマーサポート担当のLaura




新しいオフィス用にオモチャを買ってきました。


 
エンジニアリングチームは作業中です。


 
新しいオフィスにはたくさんの空きがあります。室内ホッケーができそうです。


 
私のデスクの周りにできたガラクタの壁で、Tysonとの距離が安全に保たれています。
TylerとJodyは後ろでおしゃべりしています。



Simoneは新しいQAマネージャーとして、机の下を這ってプラグに何かを差し込んでいました。


 
テント部屋はMarkのようなアウトドア好きの人にとって、くつろぎの場となっています。


 
Googleのロゴが入った靴下が何十億足とあります。もう使えません。

Trimbleの新しい仲間は最善を尽くして私たちを歓迎してくれました。
月曜日(6月4日)からTrimbleで働き始めましたが、私たちのデスクには新しいピカピカのPCが用意されていました。
先週まではUSBポートが壊れた3年前のノートパソコンを使っていました。 そのパソコンはバッテリーが20分しかもたないし、大きな凹みもありました。
今は15インチのMacbook Proで512GBのソリッドステートドライブ内臓です。
このマシンを最初に使ったときは、恥ずかしながら有頂天になってしまいました。

IgorとAndrew、TylerはSketchUpの知的所有権をマウンテンビュー(Google)からサニーベール(Trimble)に移行するため、先週はカリフォルニアで仕事をしていました。
Wi-Fiやbluetooth、NFCやDropBoxその他様々なクラウドサービスがあるこの時代においても、売り手から買い手にSketchUpのデータを移行するには、全てのデータを巨大なハードディスクに読み込んで車で運ぶのが一番安全な方法なのです。


 Trimble本社でIgor (テニスセーターの人)とAndrew(ソフトモヒカンの人)とSketchUpのソースコードを抱えたGoogleの技術スタッフ2人。車はこの写真には写っていません。

最後に一つ。私たちがTrimbleの一員になってから、みなさんはSketchUpの動向が気になっていると思います。
4月に発表があってからたくさんの「SketchUpを傷つけないで!」という声をいただきました。
もっともだと思います。きっと信じてもらえると思います。今のところ良好です。

 お世辞を言うわけではありませんが、Trimbleの人たちは親切で寛大、賢明でいい意味で純粋です。 Trimbleのスタッフ数名とはすでに一緒に仕事をしています。2006年にGoogleに買収されたときはこのようなことはありませんでした。
 来月にはブログでSketchUpチームを再び紹介しますが、その時に一緒に仕事をするTrimbleのメンバーもご紹介したいと思います。

 投稿:Aidan Chopra、SketchUpエバンジェリスト
 原文はこちら